8月に閣議決定された消費税関連
税率の引上げが延期された消費税ですが、話題となっていた軽減税率、インボイス方式の導入も、それぞれ延期になります。 延期になる項目と時期の案は次の通りです。 まず、消費税に関連するものだけで4つあります。 (1) 税率引き上げ時期 8%→10% 平成29年4月1日 → 平成31年10月1日 ※10%の内訳は国税が7.8%、地方税が2.2%です。 (2) 軽減税率の導入時期 平成29年4月1日 → 平成31年10月1日 ※一定の飲食料品及び新聞については8%に軽減して課税するというものです。 8%の内訳は国税6.24%、地方税1.76%です。 (3) 適格請求書等保存方式の導入 平成33年4月1日→平成35年10月1日 いわゆる『インボイス方式』です。 こちらは、過去の一刀両断Vol.302でご紹介させていただきました。 ご興味のある方は、併せてご参照ください。 (4) 税額計算の特例(軽減税率) 売上税額の計算の特例 4年間 平成29年4月~平成33年3月→平成31年10月~平成35年9月 仕入税額の計算の特例 1年間 平成29年4月~平成30年3月→平成31年10月~平成32年9月 ※売上、仕入を税率ごとに区分することが困難な場合に 一定の基準で按分して計算する特例です。 中小企業者(基準期間の課税売上高が5,000万円以下)が対象です。 基準期間の課税売上が5,000万円超の事業者は特例がありません。 平成31年10月以降は税率区分が必須になりそうですので事前準備が必要と思われます。
・2016年10月30日 公開